2009年05月31日

■木村八段と橋本七段で挑戦者決定戦−王位戦

第50期王位戦挑戦者決定リーグの最終局が29日に一斉におこなわれ、紅組は木村一基八段が4勝1敗で、白組は橋本崇載七段が4勝1敗でそれぞれ優勝し、両者の間で王位戦の挑戦者を争うこととなりました。

第50期王位戦七番勝負・挑戦者決定リーグ(日本将棋連盟)

紅組は4勝の木村八段を3勝1敗の羽生善治名人が追いかける展開でしたが、羽生名人が渡辺明竜王に敗れ、木村八段も敗れましたが赤組優勝を決めました。

白組は3勝1敗で橋本七段と佐藤康光九段が並んでいましたが、佐藤九段が三浦弘行八段に敗れ、橋本七段が井上慶太八段に勝ち、橋本七段が白組優勝を決めました。

これで羽生名人の王位戦登場がなくなり、1993年からの連続登場記録が16期で途切れました。

将棋王位戦 羽生名人、連続出場記録途切れる(神戸新聞)

羽生名人は1993年に郷田真隆王位(当時)に挑戦して王位を奪取して以来、16期連続で王位戦に登場してきました。2002年に王位を失冠するも、2003年には挑戦者として登場しました。このときは奪取できませんでしたが、2004年には再度登場して王位を奪取、2007年に再度失冠するも、2008年には挑戦者として登場し、王位を奪取できなかったものの16期連続での登場となっていました。
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2009年05月29日

■どうぶつしょうぎがはなまるマーケットで紹介される

29日、TBS系列で放送されている『はなまるマーケット』のオープニングコーナーにおいて、どうぶつしょうぎが紹介されました。

ここ最近、どうぶつしょうぎがメディアで取り上げられることが増えています。確認できたものだけでもこれだけあります。

【テレビ】
4/29 日本テレビ『ズームインSUPER』『スッキリ!!』
5/15 テレビ東京『ワールドビジネスサテライ』」の『トレンドたまご』
5/29 TBS『はなまるマーケット』のオープニングコーナー

【新聞】
2/23 北海道新聞・夕刊『ヒヨコやキリン 動物将棋が好評』
4/28 東京新聞『TOKYO発』
5/8 日経MJ『気軽に将棋 女心に王手!?』

【雑誌】
4/2 L25『将棋好きの彼を負かせるか!?「どうぶつしょうぎ」を習ってみた』

【Web】
4/30 All About こどもの日に一緒に遊びたいゲーム 中編
4/30 All About こどもの日に一緒に遊びたいゲーム 後編
5/28 ZAKZAK 「どうぶつしょうぎ」考案…女流初段・北尾まどか

どうぶつしょうぎは、日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の女流棋士である北尾まどか女流初段が考案し、同じく女流棋士である藤田麻衣子女流1級がデザインをしました。
将棋と違い、漢字ではなくてかわいらしい絵で駒が表現されています。また、駒の進む方向に赤色の点がついて、駒の進む方向が一目でわかるようになっています。

どうぶつしょうぎには次のような特徴あります。
  • 自分と相手の2人でおこない、交互に駒を動かす
  • 3×4の盤面を使用する
  • 使用する駒は「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ」の4種類で、「ひよこ」を裏返すと「にわとり」になる
  • 相手の「ライオン」を取るか、相手の敵陣(相手の1段目)に自分の「ライオン」が入ったら勝利となる
  • 「ライオン」は全方向に1マス進める(将棋の玉に相当)
  • 「ぞう」は斜め1マスに進める(将棋の角に相当するが1マスしか進めない)
  • 「きりん」は縦または横に1マス進める(将棋の飛車に相当するが1マスしか進めない)
  • 「ひよこ」は前にだけ1マス進める(将棋の歩に相当)
  • 「ひよこ」が相手の敵陣(相手の1段目)に入ったら「にわとり」に裏返る
  • 「にわとり」は斜め後ろ以外の全方向に1マス進める(将棋のと金に相当)
  • 駒を進めたいマスに相手の駒があったら、相手の駒を取ることができる
  • ただし、「にわとり」を取っても「ひよこ」に戻る
  • 取った相手の駒は自分の手番のときに自由に使うことができる
  • 将棋のような反則はない(将棋の二歩に相当する二ひよこ、将棋の打歩詰めに相当する打ちひよこ詰めは反則にならない)
  • 同じ手順が3回繰り返されたら引き分け(将棋の千日手に相当)
  • 最初の駒の配置はこちら[LPSAのサイトリンク]
メディアで取り上げられる度に注文が殺到しているようで、29日時点で1ヶ月から1ヶ月半待ちという状態のようです。

どうぶつしょうぎについてのお知らせ('09.5.29 アメリカ産ひのき予約開始 )

どうぶつしょうぎのオフィシャルサイトが近日公開予定のようです。

どうぶつしょうぎ official website

どうぶつしょうぎの完全解析が試みられているようで、「最善を尽くせば千日手」であるとか「78手で後手勝ち」とかといった情報が流れていますが、最終的な結論はまだ出ていないようです。

コンピュータ将棋協会blog ≫ コンピュータ将棋協会5月例会のお知らせ

「探索局面数が約2億局面」「初手から60手ほど進めた状態ではまだ結論の出ていない局面がある」「引き分けになる局面から一手間違えた場合、相手が勝つまでに100手以上かかるような局面も存在する」というコメントがあるように、かなり奥の深いゲームのようです。完全解析されるのは時間の問題のようですが、必勝法が明らかになったとしても、どうぶつしょうぎの魅力が失われることはないような気がします。

なお、どうぶつしょうぎが日本将棋連盟と関係があるかのようなことが書かれているサイト・ブログ・メールマガジンがありますが、誤りですのでご注意ください。どうぶつしょうぎを考案し、販売しているのは日本女子プロ将棋協会(LPSA)であって、日本将棋連盟とは全く異なる団体です。
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2009年05月25日

■佐々木三段と阿部三段は共に連敗で大きく後退−奨励会三段リーグ

第45回奨励会三段リーグ戦は23日までに6回戦までが終了しました。

今期の奨励会三段リーグは佐々木勇気三段と阿部光瑠三段の2人の中学生が参加していて、中学生棋士の誕生がなるかどうかで注目されています。

佐々木勇気三段は5,6回戦で連敗し、2勝3敗(1抜け番)で大きく後退しました。

また、阿部光瑠三段も5,6回戦で連敗し、2勝4敗となり大きく後退しました。

2人とも、1,2回戦では連勝スタートだっただけに、痛い連敗となりました。
posted by はくしん at 23:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | TOPICS