2008年02月04日

NHK杯戦準々決勝 羽生二冠vs長沼七段


羽生二冠と長沼七段は過去に公式戦での対局がなく、初手合いというのは意外でした。

先手の羽生二冠の居飛車に対し、後手の長沼七段のゴキゲン中飛車で始まりました。


長沼七段が先に△3七桂成と仕掛けました。


長沼七段は馬を作ることに成功しましたが、羽生二冠が▲8五歩と反撃しました。


▲4八銀の遊び銀を5七→6六と使ったこの局面では羽生二冠の優勢だろうと思いました。


この後、羽生二冠の攻めに対して長沼七段の受ける展開になりました。羽生二冠の厳しい攻めに対して長沼七段も△8一同馬として、なかなか決め手を与えません。


その後も羽生二冠の攻めに対して長沼七段が凌ぐ展開が続きますが、△8一飛としてここまでも決め手を与えません。


とうとう羽生二冠の攻めが切れてしまいました。ここで長沼七段の逆転がはっきりしました。


あとは長沼七段が羽生二冠の玉を寄せ切りました。


長沼七段の持ち駒を見ると、歩が10枚にもなっていました。駒取り坊主の面目躍如です。

NHK杯戦初出場の長沼七段は羽生二冠にも勝利し準決勝進出となりました。長沼七段の快進撃が止まりません。ここまで来ると棋戦初優勝が視界に入ってきました。9年前に土佐七段が早指し将棋選手権で優勝したときのことを思い出します。長沼七段の準決勝の対局に注目です。

posted by はくしん at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 注目局
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