A級から陥落した木村八段と藤井九段が1期でのA級復帰なるか、B級2組から昇級した橋本七段と阿久津七段が連続昇級を果たすか。注目のB級1組は6月3日に始まる。
今期も13名での総当り戦となるが、13名とも実力者であるため、誰が昇級してもおかしくないし、誰が降級してもおかしくない。大混戦が予想される。
(4)松尾歩七段 ◎
前期は7勝5敗で昇級はならなかったが、今期は昇級の本命か。順位戦では毎年安定した成績を残しており、良いスタートが切れれば対局を残しての昇級もありそう。
(13)阿久津主税七段 ○
前期は8勝2敗でB級1組へ昇級した。順位戦では常に2つ以上勝ち越しているという圧倒的な強さを誇っている。順位は最下位だが大勝ちの可能性は十分にある。
(6)山崎隆之七段 ▲
前期は後半の3連敗が響き、6勝6敗という不本意な結果に終わった。関西では若手の台頭が目覚しいため、そろそろA級への昇級を決めたいところ。
(1)木村一基八段 △
前期は3勝6敗でA級を陥落した。朝日杯将棋オープン戦で優勝した直後だっただけに残念な結果であった。これまでの順位戦での安定した成績をみると、B級1組での負け越しは考えにくい。だが、大勝ちも難しいか。混戦になれば順位1位が有利に働くことから、A級復帰のチャンスは大いにある。
(2)藤井猛九段
前期は6年連続でA級負け越しとなり3勝6敗でA級を陥落した。最近の順位戦ではなかなか勝ち星が伸びていないことから、1期でのA級復帰は難しいか。ただ、今期の王位戦では挑戦者決定戦に進出して好調であることから、この好調を持続させて良いスタートを切りたい。
(3)深浦康市九段
前期は7勝5敗でA級復帰はならなかった。王位を陥落してから調子が上がらない印象を受けるが、そんな中でも棋聖戦の挑戦者になっており、さすがといったところ。順位戦のスタートが棋聖戦と重なっていることがどんな影響を受けるのか。
(12)橋本崇載七段
前期は9勝1敗という好成績でB級1組へ昇級した。阿久津七段と比べてB級2組では2度も負け越しがある。成績にムラがあるのがマイナス材料。
ここまでのメンバーは降級はないだろうと思われる。ここに名前が挙がっていないメンバーが降級争いか。