・将棋、渡辺竜王が丸山九段に先勝 竜王戦第1局(47NEWS)
・渡辺が先勝=将棋竜王戦(時事通信)
渡辺竜王と丸山九段の対戦成績は5勝5敗で、全くの互角で迎えた竜王戦となりました。
渡辺竜王は竜王7連覇中に羽生世代のトップ3である羽生善治、森内俊之、佐藤康光にそれぞれ2回ずつ勝利したという、圧倒的な強さを誇っています。今シリーズは羽生世代の1人である丸山九段との対戦となりました。
振り駒で後手となった丸山九段が一手損角換わりに誘導し、対する渡辺竜王が棒銀で対抗する展開になりました。
丸山九段が序盤から新構想を見せ、1日目午前中の32手目△4五銀右で局面が一気に動きました。
その後、渡辺竜王の的確な差し回しにより、1日目の封じ手局面で早くも渡辺竜王が優勢になりました。
2日目の封じ手開封でハプニングが発生しました。立会人の加藤一二三九段が封じ手を開封しましたが、封じ手の指し手を把握することができず、封じ手をした渡辺竜王に指し手を確認するという前代未聞の珍事が起こりました。加藤一二三九段には様々な伝説がありますが、『加藤一二三伝説』に新たな1ページが加わるとともに、平然と笑顔で応対した渡辺竜王の人柄がわかる一幕となりました。
2日目に入り、不利と見た丸山九段が渡辺陣に猛攻を仕掛けましたが、渡辺竜王は冷静な指し回しでリードを広げ、終盤になる前に丸山九段が突然投了して終局となりました。
終局は午後2時14分で、午後のおやつの前に終局になってしまうという、竜王戦にしては異例の早さとなりました。