2012年03月07日

■史上初、3名が10勝0敗で昇級決める−C級2組順位戦

第70期C級2組順位戦の最終局が6日に一斉におこなわれました。

第70期B級2組対戦表(日本将棋連盟)

9勝0敗だった阿部健治郎五段、中村太地五段、船江恒平四段はいずれも勝利をおさめ、10勝0敗としてC級1組への昇級を決めました。

3名が10勝0敗で昇級するのは史上初です。

順位6位の菅井竜也五段は9勝1敗で昇級することはできませんでした。6位という高順位で9勝1敗の頭ハネで昇級できないというのも記録となります。
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2011年11月12日

■広瀬七段が全勝をキープ−B級2組順位戦

第70期B級2組順位戦の6回戦が11日に一斉におこなわれました。

第70期B級2組対戦表(名人戦棋譜速報)

全勝だった広瀬章人七段は先崎学八段に勝って全勝をキープしました。

1敗同士の対戦となった島朗九段と森下卓九段との一局は森下九段が勝ち1敗をキープしました。島九段は5回戦に続いての連敗となり、昇級争いから一歩後退しました。

全勝の広瀬七段に、1敗で畠山成幸七段と森下九段が追う展開です。
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2011年11月10日

■丸山九段が勝ち1勝2敗に−竜王戦第3局

渡辺明竜王(王座)に丸山忠久九段が挑戦する第24期竜王戦七番勝負第3局は10日、後手の丸山九段が112手で勝ち、1勝2敗としました。[棋譜]

丸山九段1勝返す、渡辺竜王破る…竜王戦第3局(読売新聞)

後手の丸山九段が1手損角換わりに誘導して始まったこの将棋は、先手の渡辺竜王の早い仕掛けでペースを握りました。渡辺竜王のペースで終盤に突入しましたが、渡辺竜王の攻めに問題があり、丸山九段がそれを的確に咎めて逆転しました。逆転後は丸山九段らしく渡辺竜王の追い込みを振り切りました。
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2011年11月06日

■挑戦争いは豊島六段と佐藤九段に絞られる−王将戦挑決リーグ

2日に王将戦挑戦者決定リーグの渡辺明竜王と広瀬章人七段の対局があり、広瀬七段が勝ちました。

また、4日に王将戦挑戦者決定リーグの羽生善治二冠と豊島将之六段の対局があり、豊島六段が勝ちました。

この結果、羽生二冠と渡辺竜王は2敗に後退し、王将戦挑戦者の可能性が0となってしまいました。

王将戦挑戦者争いは、豊島将之六段と佐藤康光九段に絞られました。

これは豊島六段と佐藤九段との直接対決が残っているためです。

王将戦挑戦者決定リーグでは、成績最上位者が複数出た場合は順位上位の2人によるプレーオフとなります。

現在、豊島六段、佐藤九段、羽生二冠、渡辺竜王は次のような成績となっています。

1 豊島六段[4-0] ○(広瀬) ○(三浦) ○(森内) _(佐藤) ○(羽生) _(渡辺)
2 佐藤九段[3-0] ○(渡辺) ○(森内) ○(三浦) _(豊島) _(羽生) _(広瀬)
3 羽生二冠[1-2] ●(渡辺) ○(広瀬) _(三浦) ●(豊島) _(佐藤) _(森内)
4 渡辺竜王[1-2] ●(佐藤) ○(羽生) ●(広瀬) _(森内) _(豊島) _(三浦)

仮に羽生二冠と渡辺竜王が残りを全勝した場合、豊島六段と佐藤九段の直接対決が残っているため、次の可能性があります。
<ケース1> 豊島六段が王将戦挑戦者
1 豊島六段[5-1] ○(広瀬) ○(三浦) ○(森内) ○(佐藤) ○(羽生) ●(渡辺)
2 佐藤九段[4-2] ○(渡辺) ○(森内) ○(三浦) ●(豊島) ●(羽生) ○(広瀬)
3 羽生二冠[4-2] ●(渡辺) ○(広瀬) ○(三浦) ●(豊島) ○(佐藤) ○(森内)
4 渡辺竜王[4-2] ●(佐藤) ○(羽生) ●(広瀬) ○(森内) ○(豊島) ○(三浦)

<ケース2> 豊島六段が王将戦挑戦者
1 豊島六段[5-1] ○(広瀬) ○(三浦) ○(森内) ○(佐藤) ○(羽生) ●(渡辺)
2 佐藤九段[3-3] ○(渡辺) ○(森内) ○(三浦) ●(豊島) ●(羽生) ●(広瀬)
3 羽生二冠[4-2] ●(渡辺) ○(広瀬) ○(三浦) ●(豊島) ○(佐藤) ○(森内)
4 渡辺竜王[4-2] ●(佐藤) ○(羽生) ●(広瀬) ○(森内) ○(豊島) ○(三浦)

<ケース3> 佐藤九段が王将戦挑戦者
1 豊島六段[4-2] ○(広瀬) ○(三浦) ○(森内) ●(佐藤) ○(羽生) ●(渡辺)
2 佐藤九段[5-1] ○(渡辺) ○(森内) ○(三浦) ○(豊島) ●(羽生) ○(広瀬)
3 羽生二冠[4-2] ●(渡辺) ○(広瀬) ○(三浦) ●(豊島) ○(佐藤) ○(森内)
4 渡辺竜王[4-2] ●(佐藤) ○(羽生) ●(広瀬) ○(森内) ○(豊島) ○(三浦)

<ケース4> 豊島六段と佐藤九段のプレーオフ
1 豊島六段[4-2] ○(広瀬) ○(三浦) ○(森内) ●(佐藤) ○(羽生) ●(渡辺)
2 佐藤九段[4-2] ○(渡辺) ○(森内) ○(三浦) ○(豊島) ●(羽生) ●(広瀬)
3 羽生二冠[4-2] ●(渡辺) ○(広瀬) ○(三浦) ●(豊島) ○(佐藤) ○(森内)
4 渡辺竜王[4-2] ●(佐藤) ○(羽生) ●(広瀬) ○(森内) ○(豊島) ○(三浦)

以上のように、この後羽生二冠と渡辺竜王に有利な星勘定になったとしても、順位によりプレーオフに進めなくなってしまいました。
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2011年11月05日

■行方八段と橋本七段の2名が2敗をキープ−B級1組順位戦

第70期B級1組順位戦の8回戦が4日に一斉におこなわれました。

第70期B級1組対戦表(名人戦棋譜速報)

2敗同士の直接対決となった山崎隆之七段と橋本崇載七段の対局は、橋本七段が勝ち2敗をキープしました。山崎七段は3敗に後退しました。

3敗をキープしたのは、井上慶太九段、深浦康市九段、鈴木大介八段の3名です。

0勝6敗と勝ち星がなかった藤井猛九段は、中田宏樹八段を降して初白星を上げました。成績順で下から3番目が阿久津主税七段の3勝4敗であることから、たいへん苦しい状況であることには変わりがありません。
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2011年11月04日

■清水女流六段が勝ち1勝1敗のタイに−女流王座戦第2局

清水市代女流六段と加藤桃子奨励会1級が激突する第1期リコー杯女流王座戦五番勝負第2局は22日、後手の清水女流六段が104手で勝ち、1勝1敗のタイにしました。[棋譜]

清水勝ち1勝1敗に 将棋・リコー杯女流王座戦(日本経済新聞)

第2局は△8五飛ではない横歩取りの将棋となりましたが、終始清水女流六段がペースを握り、そのまま勝ちきりました。

清水女流六段の得意戦法である相掛かりで初戦に勝った加藤奨励会1級が、その勢いのまま一気に突っ走るのではないかとも思われましたが、清水女流六段が維持を見せました。
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2011年11月03日

■大平五段が全勝をキープ−C級1組順位戦

第70期C級1組順位戦の6回戦が1日に一斉におこなわれました。

第70期C級1組対戦表(名人戦棋譜速報)

全勝だった大平武洋五段は近藤正和六段に勝ち、全勝をキープしました。

新人王戦決勝で対決したばかりで、注目の1敗同士の激突となった佐藤天彦六段と豊島将之六段との対戦は、佐藤六段が勝ち1敗をキープしました。

1敗は稲葉陽五段、真田圭一七段、平藤眞吾七段、佐藤天彦六段、塚田泰明九段の5名と、新旧入り混じった激戦となっています。

昇級争いの本命と思われていた村山慈明五段は稲葉陽五段に敗れ2勝3敗となり、今季の昇級は厳しくなりました。

加藤一二三九段が片上大輔六段を降し、通算1300勝を達成しました。

加藤一二三九段、1300勝を達成!(日本将棋連盟)

71歳でなお現役で活躍している加藤九段ですが、1300勝達成は史上3人目となり、現役トップです。
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2011年10月30日

■長谷川女流2級がデビュー戦で女流初段昇段の快挙

上田初美女王への挑戦を目指す第5期マイナビ女子オープン本戦2回戦(準々決勝)第1局の甲斐智美女流王位と長谷川優貴女流2級との対局が29日おこなわれ、持将棋指し直しの末、長谷川優貴女流2級が甲斐智美女流王位を降し、ベスト4への進出を決めました。[棋譜]

先手の長谷川女流2級の中飛車に対して後手の甲斐女流王位の向かい飛車の相振り飛車になりましたが、大熱戦の末、持将棋となりました。

女流棋戦での持将棋局は、2005年12月8日の第17期女流王位戦予選の大庭美樹女流初段−坂東香菜子女流2級戦以来、約6年ぶりとのことです。

持将棋指し直し局は、先手の甲斐女流王位の三間飛車に対して後手の長谷川女流2級の四間飛車となりました。

持将棋局も含めて10時間以上の大熱戦となりましたが、女流棋士デビュー戦となった長谷川女流2級がタイトルホルダーである甲斐女流王位に勝つという結果に終わりました。

女流初段への昇段規定の1つである「マイナビ女子オープンベスト4」を満たすため、長谷川女流2級は女流棋士としてのデビュー戦でいきなり女流初段への昇段が決まるという空前絶後の快挙となりました。
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2011年10月29日

■優勝は船江四段、奨励会員優勝ならず−加古川青流戦決勝

船江恒平四段と宮本広志三段の対決となった第1期加古川青流戦決勝三番勝負の第2局、第3局が29日におこなわれ、第1局で敗れていた船江恒平四段が2局とも勝ち、対戦成績を2勝1敗として加古川青流戦の初代優勝者となりました。[第2局棋譜] [第3局棋譜]

将棋・加古川青流戦 地元の船江四段が優勝(神戸新聞)
船江四段が加古川青流戦制す(毎日新聞)

奨励会員である宮本三段は、大石直嗣四段、澤田真吾四段、佐々木勇気四段と強豪四段を破って決勝進出を決め、さらに決勝第1局では船江四段に勝ち、優勝に王手を掛けていました。

第2局、第3局ともに大熱戦でしたが、船江四段が宮本三段を降して地元加古川で棋戦初優勝を果たしました。

宮本三段は25歳で、今期の奨励会三段リーグで年齢制限を迎えます。最低勝ち越しが必要ですが、順位を2位であるだけに注目です。
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2011年10月28日

■伊藤真吾四段がフリークラスからC級2組へ昇級

伊藤真吾四段がフリークラスからC級2組への昇級を決めました。

伊藤四段、フリークラスからC級2組へ昇級(日本将棋連盟)

伊藤四段は奨励会三段リーグの2004年度後期に14勝4敗で、2006年度後期にも13勝5敗でそれぞれ次点となり、通算2度の次点によりフリークラスのプロ棋士となっていました。

この制度を利用してフリークラスのプロ棋士となった場合、10年以内にC級2組へ昇級をしないと自動的に引退となります。

伊藤四段は「良い所取りで30局以上の勝率が6割5分以上」の規定をクリアし、見事C級2組に昇級となりました。
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2011年10月26日

■渡辺竜王が2連勝−竜王戦第2局

渡辺明竜王(王座)に丸山忠久九段が挑戦する第24期竜王戦七番勝負第2局は26日、後手の渡辺竜王が104手で勝ち、2連勝としました。[棋譜]

将棋竜王戦、渡辺竜王が2連勝(MSN産経ニュース)

1手損ではない角換わり腰掛け銀で始まったこの将棋は、先手の丸山九段のペースかとも思われましたが、渡辺竜王の指し回しに全く隙がありませんでした。
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2011年10月25日

■佐藤六段が2度目の新人王に−新人王戦決勝三番勝負第3局

佐藤天彦六段と豊島将之六段の対決となった第42期新人王戦決勝三番勝負第3局は24日、後手の佐藤六段が100手で勝ち、対戦成績を2勝1敗として2度目の新人王に輝きました。[棋譜]

将棋新人王に佐藤六段/第42期 豊島六段下し2度目(赤旗)

豊島六段の先手で始まったこの将棋は、序盤で横歩取りになるかと思われましたが、豊島六段の注文で横歩を取らず、相掛かり系の将棋になりました。中盤で佐藤六段が優位に立ち、そのまま押し切りました。

佐藤六段と豊島六段は規定により今期が最後の新人王戦でした。豊島六段は新人王獲得はなりませんでした。
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2011年10月23日

■加藤桃子奨励会1級が先勝−女流王座戦第1局

清水市代女流六段と加藤桃子奨励会1級が激突する第1期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局は22日、後手の加藤桃子奨励会1級が90手で勝ち、先勝しました。[棋譜]

将棋女流王座戦、16歳・加藤が先勝 第1局(日本経済新聞)

加藤奨励会1級が史上初の女流棋士資格を持たないタイトルホルダーとなるのか、無冠となって1年以上が経過する清水女流六段の無冠返上なるのか、注目のタイトル戦となりました。
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2011年10月22日

■2敗が3人、3敗が7人の空前の大混戦に−B級1組順位戦

第70期B級1組順位戦の7回戦が21日に一斉におこなわれました。

第70期B級1組対戦表(名人戦棋譜速報)

2敗だった木村一基八段、畠山鎮七段、深浦康市九段、中田宏樹八段が敗れて3敗に後退しました。

これにより、2敗が3人、3敗が7人という空前の大混戦になっています。

次回の8回戦では、2敗同士の山崎隆之七段と橋本崇載七段が直接対決します。

A級から陥落したばかりで1期でのA級復帰を目指している藤井猛九段は山崎隆之七段に敗れて0勝6敗となりました。成績順で下から3番目が松尾歩七段の3勝4敗であることから、たいへん苦しい状況となっています。
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2011年10月21日

■4回戦を終わって羽生二冠と谷川九段が全勝を守る−A級順位戦

第70期A級順位戦の4回戦が20日までに終わりました。

第70期名人戦・順位戦 A級(日本将棋連盟)

3回戦までで全勝だった羽生善治二冠は高橋道雄九段に勝ち、全勝を守りました。同じく、3回戦までで全勝だった谷川浩司九段も三浦弘行八段に勝ち、全勝を守りました。

2006年の名人戦以来タイトル戦への登場がない谷川九段ですが、今期の順位戦は好調です。

一方、3回戦までで全敗だった丸山忠久九段は屋敷伸之九段に敗れてまさかの4連敗となりました。同じく、3回戦までで全敗だった久保利明二冠も渡辺明竜王に敗れてまさかの4連敗となりました。

竜王に挑戦中の丸山九段とタイトル二冠保持者の久保二冠が4連敗スタートという、よもやの展開となりました。今後の巻き返しに期待したいところです。
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2011年10月19日

■全勝は阿部(健)四段他3人に−C級2組順位戦

第70期C級2組順位戦の5回戦が18日に一斉におこなわれました。

第70期C級2組対戦表(名人戦棋譜速報)

全勝だった澤田真吾四段と村田顕弘四段に土がつき、全勝は阿部健治郎四段、中村太地五段、船江恒平四段の3名となりました。

船江四段は今期が順位戦初参加ですが、昇級争いに絡んできました。順位が41位と昇級には厳しい順位ですが、後半戦に注目です。

一方、同じく今期順位戦初参加の阿部光瑠四段は、西川和宏四段に敗れてまさかの5連敗となりました。後半の巻き返しに期待したいところです。

同じく今期順位戦初参加の佐々木勇気四段は、西尾明六段に敗れて2勝3敗となり、星が伸びていません。
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2011年10月18日

■里見女流王将が初防衛−女流王将戦第2局

里見香奈女流王将(女流名人・倉敷藤花)に石橋幸緒女流四段(LPSA所属)が挑戦する第33期霧島酒造杯女流王将戦三番勝負第2局は18日、先手の里見女流王将が117手で勝ち、初防衛に成功しました。

里見女流王将が初防衛 将棋の女流王将戦第2局(47NEWS)
里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花が女流五段に昇段(日本将棋連盟)

里見香奈女流三冠(奨励会1級)はタイトル獲得通算が7期となったため、規定により18日付で女流五段に昇段しました。
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2011年10月14日

■渡辺竜王が先勝−竜王戦第1局

渡辺明竜王(王座)に丸山忠久九段が挑戦する第24期竜王戦七番勝負第1局は14日、先手の渡辺竜王が71手で勝ち、前人未踏の竜王8連覇に向けて幸先の良いスタートを切りました。[棋譜]

将棋、渡辺竜王が丸山九段に先勝 竜王戦第1局(47NEWS)
渡辺が先勝=将棋竜王戦(時事通信)

渡辺竜王と丸山九段の対戦成績は5勝5敗で、全くの互角で迎えた竜王戦となりました。

渡辺竜王は竜王7連覇中に羽生世代のトップ3である羽生善治、森内俊之、佐藤康光にそれぞれ2回ずつ勝利したという、圧倒的な強さを誇っています。今シリーズは羽生世代の1人である丸山九段との対戦となりました。

振り駒で後手となった丸山九段が一手損角換わりに誘導し、対する渡辺竜王が棒銀で対抗する展開になりました。

丸山九段が序盤から新構想を見せ、1日目午前中の32手目△4五銀右で局面が一気に動きました。

その後、渡辺竜王の的確な差し回しにより、1日目の封じ手局面で早くも渡辺竜王が優勢になりました。

2日目の封じ手開封でハプニングが発生しました。立会人の加藤一二三九段が封じ手を開封しましたが、封じ手の指し手を把握することができず、封じ手をした渡辺竜王に指し手を確認するという前代未聞の珍事が起こりました。加藤一二三九段には様々な伝説がありますが、『加藤一二三伝説』に新たな1ページが加わるとともに、平然と笑顔で応対した渡辺竜王の人柄がわかる一幕となりました。

2日目に入り、不利と見た丸山九段が渡辺陣に猛攻を仕掛けましたが、渡辺竜王は冷静な指し回しでリードを広げ、終盤になる前に丸山九段が突然投了して終局となりました。

終局は午後2時14分で、午後のおやつの前に終局になってしまうという、竜王戦にしては異例の早さとなりました。
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2011年10月12日

■決着は第3局へ−新人王戦決勝三番勝負第2局

佐藤天彦六段と豊島将之六段の対決となった第42期新人王戦決勝三番勝負第2局は11日、後手の佐藤六段が118手で勝ち、対戦成績を1勝1敗として決着は第3局に持ち越されました。[棋譜]

将棋新人王戦決勝第2局/佐藤六段勝ちタイに(赤旗)

豊島六段の先手で始まったこの将棋は横歩取りとなりました。千日手含みの展開となりましたが、千日手を選ばなかった佐藤六段が終盤で優勢となってそのまま押し切りました。

佐藤六段が勝てば二度目の優勝、豊島六段が勝てば初優勝となります。
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2011年10月09日

■全勝は広瀬七段1人に−B級2組順位戦

第70期B級2組順位戦の5回戦が7日に一斉におこなわれました。

第70期B級2組対戦表(名人戦棋譜速報)

全勝だった広瀬章人七段は田村康介六段に勝って全勝をキープしましたが、同じく全勝だった島朗九段は飯島栄治七段に敗れ4勝1敗となり一歩後退しました。

前期は2勝8敗でまさかの降級点となった森下卓九段は、神谷広志七段に勝って4勝1敗となり、今期は一転して昇級争いにからんでいます。

全敗だった田中寅彦九段は安用寺孝功六段に勝って1勝4敗となっています。

全勝の広瀬七段に1敗で3名が追う展開です。
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