2010年11月20日

■早咲アマが初戦突破−竜王戦6組

渡辺明竜王と羽生善治名人(王座・棋聖)との間で第23期竜王戦七番勝負が繰り広げられていますが、早くも第24期竜王戦のランキング戦が始まりました。

開幕戦は竜王戦6組の菅井竜也四段と早咲誠和アマとの一戦で、早咲アマが勝利しました。早咲アマの次戦は滝誠一郎七段と武者野勝巳七段との勝者になります。
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2010年11月17日

■糸谷五段と佐藤天五段が全勝を守る−C級2組順位戦

第69期C級2組順位戦の6回戦が16日に一斉におこなわれました。

全勝だった糸谷哲郎五段と佐藤天彦五段は全勝を守りましたが、同じく全勝だった阿部健治郎四段は藤原直哉六段に敗れ5勝1敗となり昇級争いから一歩後退しました。

7回戦では阿部四段と糸谷五段の直接対決があります。
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■所司七段はメダル獲得ならず

広州アジア大会の中国将棋(シャンチー)に出場している所司和晴七段は、マレーシア選手に敗れ1勝3敗1分けとなりました。この敗戦によりメダル獲得の可能性がなくなりました。
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■女流棋士9人が正会員に

日本将棋連盟は、一部の女流棋士を来年4月1日付で正会員にすることを決めました。正会員になれるのは、女流四段以上かタイトル獲得経験者の9人です。正会員となれば棋士総会での投票権を得ることができますが、待遇面の変化はありません。

正会員になるのは現時点では以下の9人です。

・甲斐智美女王・女流王位
・里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花
・清水市代女流六段
・関根紀代子女流五段
・長沢千和子女流四段
・斎田晴子女流四段
・矢内理絵子女流四段
・千葉涼子女流三段
・谷川治恵女流四段
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2010年03月02日

■有吉九段が反則負けで999敗に

引退が決まっている有吉道夫九段が、2日におこなわれた第23期竜王戦予選5組の浦野真彦七段との対局で「2手指し」の反則負けを喫しました。

将棋の有吉九段、珍しい「2手指し」で反則負け(読売新聞)

4連勝中と好調だった有吉九段でしたが、17手という序盤戦での痛恨の2手指しとなってしまいました。引退間近なだけに残念な一局となってしまいました。

これで、有吉九段は999敗となり、1000敗に王手をかけました。
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2010年02月23日

■有吉九段がNHK杯本戦出場決める

3月31日付けでの引退が決まっている有吉道夫九段が、23日におこなわれた第60回NHK杯将棋トーナメントの予選で3連勝して本戦出場を決めました。

まだまだ現役 将棋の有吉九段、3連勝でNHK杯本戦へ(asahi.com)

74歳での本戦出場は最年長記録となります。3月31日付けでの引退が決まっていますが、継続中の棋戦についてはそのまま出場できますので、まだまだ対局が続くことになります。NHK杯本戦は4月からの放映となります。実際の対局は3月におこなわれるかもしれませんが、4月になっても有吉九段の対局を見ることができます。

16日におこなわれた棋王戦の予選でも初戦を突破しているため、引退が決まってしまった対局からは負け知らずが続いています。

有吉九段は現在998敗です。加藤一二三九段に次ぐ史上2人目の1000敗は目前に迫っています。
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2009年06月27日

■木村八段が勝ち、棋聖奪取に王手−棋聖戦第3局

羽生善治棋聖木村一基八段が挑戦する第80期棋聖戦五番勝負第3局は27日、先手の木村八段が155手で勝ち、対戦成績を2勝1敗として棋聖奪取に王手をかけました。[棋譜]

【第80期棋聖戦】五番勝負第3局 木村勝ち初タイトルに王手(MSN産経)
木村が勝ち2勝1敗=将棋棋聖戦(時事.com)
将棋棋聖戦第3局 木村八段が羽生棋聖やぶり2勝目(asahi.com)

棋聖戦第3局は、23、24日の名人戦第7局と同じ愛知県豊田市のホテルフォレスタで行われました。

本局は矢倉3七銀型となり、じっくりとした矢倉戦となりました。56手目の羽生棋聖の△1二歩を木村八段が的確に咎め優勢になりました。94手目の羽生棋聖の△8四香が敗着となり、その後羽生棋聖も粘りを見せましたが、木村八段の冷静な差し回しによって羽生棋聖に勝負所はありませんでした。木村八段にとっては木村ワールドが炸裂した木村八段らしい将棋で快勝でした。
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■羽生名人が防衛−名人戦第7局

羽生善治名人郷田真隆九段が挑戦する第67期名人戦七番勝負第7局は24日、先手の羽生名人が81手で勝ち、対戦成績を4勝3敗として名人位を防衛しました。

羽生善治名人が防衛 将棋名人戦 郷田九段の挑戦退ける(asahi.com)
羽生が郷田降す…4勝3敗で防衛 名人戦・第7局(毎日jp)
4勝3敗で羽生が防衛(時事.com)
羽生名人防衛!郷田九段下し4冠堅持(スポニチ)
将棋名人戦、羽生名人が防衛 郷田を下す(47NEWS)
第67期名人戦七番勝負第7局 羽生四冠が名人防衛、通算6期目(MSN産経)
命運かけた一手 将棋名人戦第7局2日目(asahi.com)
「(七番勝負)際どい将棋が多かった」防衛した羽生名人(asahi.com)
防衛から一夜「ホッとした」 羽生名人、激戦後の笑顔(asahi.com)
カド番から逆転、羽生名人が防衛…光る勝負強さ(毎日jp)
羽生善治さん 通算6期目の名人位を獲得(毎日jp)

郷田九段は第5局までで3勝2敗としていましたが、その後の連敗で名人位奪取はなりませんでした。郷田九段は名人位に2度目の挑戦でしたが、いずれもフルセットの末の惜敗となりました。
posted by はくしん at 21:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | TOPICS

■木村八段が挑戦者に−王位戦挑戦者決定戦

第50期王位戦七番勝負の挑戦者決定戦が22日行われ、後手の木村一基八段が130手で橋本崇載七段に勝ち、深浦康市王位への挑戦権を獲得しました。[棋譜]

第50期王位戦 挑戦者決定戦(北海道新聞)

木村八段は棋聖戦に次いでタイトル戦への連続登場となります。

羽生世代が登場しないタイトル戦は、2005年の第18期竜王戦の渡辺明竜王と木村一基七段(当時)との対戦以来となります。
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■佐々木三段と阿部三段は共に黒星−奨励会三段リーグ

第45回奨励会三段リーグ戦は21日に9回戦までが終了しました。

今期の奨励会三段リーグは佐々木勇気三段と阿部光瑠三段の2人の中学生が参加していて、中学生棋士の誕生がなるかどうかで注目されています。

佐々木勇気三段は9回戦で敗れ、3勝5敗となりました。また、阿部光瑠三段も9回戦で敗れ、3勝6敗となりました。

9回戦は成績上位が順当に勝ち、7勝2敗が1名、6勝2敗が4名の混戦となっています。
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2009年06月21日

■どうぶつしょうぎは後手必勝か?

コンピュータ将棋協会blogに、どうぶつしょうぎは後手必勝ではないかということが掲載されています。

どうぶつしょうぎ読み切り?(コンピュータ将棋協会blog)

現在はチェック段階のようですが、必勝法が明らかになるのも間近のようです。

どうぶつしょうぎについては以前にこちらのエントリーに記載いたしました。

どうぶつしょうぎがはなまるマーケットで紹介される(将棋のひろば)

どうぶつしょうぎはその後もメディアに多く取り上げられ、注文が殺到しているようです。
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2009年06月20日

■木村八段が勝ち1勝1敗に−棋聖戦第2局

羽生善治棋聖木村一基八段が挑戦する第80期棋聖戦五番勝負第2局は19日、後手の木村八段が98手で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにしました。[棋譜]

木村が羽生破り、待望のタイトル戦初勝利(MSN産経)

羽生棋聖は15日と16日には名人戦の対局をしており、1週間に3日もタイトル戦の対局をするという超ハードスケジュールでした。

この対局のハイライトは、昼食休憩後の羽生棋聖の41手目です。立会人の桐山清澄九段が昼食休憩前に「▲3八歩はさすがに絶対に打たないと思います」と断言していましたが、羽生棋聖の指し手はなんと▲3八歩でした。絶対にないと断言していた桐山九段の面目が丸つぶれとなりました。ところが、対局後に大盤解説会場で羽生棋聖が「▲3八歩がまずかった」と述べると、会場からは拍手が起こりました。桐山九段の面目が立った瞬間でした。

木村八段はこれまでタイトル戦で8連敗となっていましたが、タイトル戦9戦目にして初勝利となりました。また、和服での対局も10連敗を超えていましたが、連敗を止めました。
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■矢内理絵子女王が先勝−マイナビ女子第1局

矢内理絵子女王岩根忍女流二段が挑戦する第2期マイナビ女子オープン第1局は18日、後手の矢内女王が156手で勝ち、先勝しました。[棋譜]

矢内女王が2連覇に向け好スタート(マイコミジャーナル)
矢内女王が先勝(スポーツ報知)
産休明け岩根二段、矢内女王に惜敗(読売新聞)
矢内女王が先勝(47NEWS)

この五番勝負は4月17日に開幕する予定で、当初は岩根女流二段が妊娠9ヶ月で第1局を行い、出産後に第2局以降が行われる予定となっていました。しかし、岩根女流二段の出産が早まったために開幕局もこの日までに延期になっていました。
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■羽生名人が勝ち、最終局へ−名人戦第6局

羽生善治名人郷田真隆九段が挑戦する第67期名人戦七番勝負第6局は16日、先手の羽生名人が131手で勝ち、対戦成績を3勝3敗としました。

羽生名人が勝ちタイ、決着は最終局へ(asahi.com)
羽生、踏ん張りタイ 名人戦第6局(毎日jp)

相矢倉の出だしで始まったかと思われたこの将棋は、郷田九段が意表を突いて陽動振り飛車としたために、予期しない展開となりました。

そんな中でも羽生名人は序盤から巧みな駒組みをして作戦勝ちを収めました。序盤から優位に立った羽生名人は、中盤でも優位を維持しました。

しかし、郷田九段の辛抱によって終盤では形勢不明になったかに思われました。最後は羽生名人の的確な差し回しによって勝利をおさめました。

羽生名人はカド番を凌ぎ、決着は最終局へ持ち越しとなりました。
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2009年06月13日

■羽生棋聖が先勝−棋聖戦第1局

羽生善治棋聖木村一基八段が挑戦する第80期棋聖戦五番勝負第1局は9日、後手の羽生棋聖が142手で勝ち、棋聖防衛に幸先の良いスタートを切りました。[棋譜]

【第80期棋聖戦】五番勝負第1局 羽生が先勝(MSN産経)

振り駒で先手となった木村八段の▲7六歩で始まったこの将棋は矢倉となり、後手の羽生棋聖が18手目に△5三銀右として急戦矢倉になりました。

急戦矢倉と言えば半年前の世紀の竜王戦で指され、渡辺明竜王防衛の原動力となった戦型です。本局は羽生棋聖が後手を持って指した格好です。

木村八段の作戦勝ちとなりましたが、途中で木村八段に誤算があり、終盤は羽生棋聖が勝勢となってそのまま勝ちきりました。

本局は梅田望夫氏が観戦記を担当しています。

梅田望夫氏、棋聖戦第1局リアルタイム観戦記

第2局は19日におこなわれます。
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■梅田望夫さんのインタビュー記事(2)

「シリコンバレーから将棋を観る」の著者である梅田望夫さんのインタビューがITmediaに続いて読売新聞でも掲載されています。

IT革命先導者の最新刊は「将棋本」(読売新聞)

ITmediaの記事ではネット上でかなりの波紋を呼んでいるようです。この件について梅田さんは次のように述べています。

棋聖戦第一局の観戦記を書きに行ってきます。(My Life Between Silicon Valley and Japan)

また、梅田さんは将棋に特化したダイアリーを新設しています。

梅田望夫のModernShogiダイアリー

新設早々、更新頻度が多くなっています。

ITmediaの記事が掲載されてからは変化が加速度的に速くなっているような印象を受けますが、これも必然なことだったのかもしれません。
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■佐々木三段と阿部三段は共に1勝1敗−奨励会三段リーグ

第45回奨励会三段リーグ戦は6日に8回戦までが終了しました。

今期の奨励会三段リーグは佐々木勇気三段と阿部光瑠三段の2人の中学生が参加していて、中学生棋士の誕生がなるかどうかで注目されています。

佐々木勇気三段は7,8回戦で1勝1敗となり星が伸びませんでした。現在、3勝4敗(1抜け番)となっています。

また、阿部光瑠三段も7,8回戦で1勝1敗となり星が伸びませんでした。現在、3勝5敗となっています。

今期は早くも1敗が消え、6勝2敗が3名、5勝2敗が3名と大混戦となっています。
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2009年06月06日

■郷田九段が王手−名人戦第5局

羽生善治名人郷田真隆九段が挑戦する第67期名人戦七番勝負第5局は3日、先手の郷田九段が137手で勝ち、対戦成績を3勝2敗として初の名人位に王手をかけました。

将棋名人戦第5局 郷田挑戦者が勝利、名人位にあと1勝(asahi.com)
郷田九段が快勝 頂点に王手 名人戦・第5局(毎日新聞)

横歩取りで始まったこの将棋は、序盤から激しい戦いになりました。1日目の封じ手では羽生名人が定刻の午後6時半を過ぎても考慮を続行し、午後7時26分に封じ手をするという異例の状況で1日目が終わりました。この時には既に郷田九段が優勢だったようです。

2日目に入っても郷田九段の優勢が続きました。その中でも羽生名人が盛り返し、一時は千日手になりそうな局面を迎えましたが、郷田九段はそれを打開し、最後は優勢を維持したまま勝ち切りました。
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■羽生名人がJOCの合同合宿で講義

羽生善治名人が国立スポーツ科学センターで来年のバンクーバー五輪を目指す選手らに「決断力」をテーマに講義を行いました。

羽生名人が決断力を指南 JOC合同合宿で講義(47NEWS)
【JOC】将棋の羽生名人が決断力を指南 合同合宿で講義(MSN産経)
羽生名人が冬季五輪選手らに決断力を指南(日刊スポーツ)

現在名人戦の真っ只中であり、棋聖戦開幕も間近というたいへん多忙な時期ですが、そんな中でも精力的に活動をしているようです。
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■「シリコンバレーから将棋を観る」梅田望夫さんのインタビュー記事

「シリコンバレーから将棋を観る」の著者である梅田望夫さんのインタビューがITmediaに掲載されています。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)(ITmedia)
Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編)(ITmedia)

合計6ページというインタビュー記事にしてはかなり長いものです。

梅田望夫さんは間もなく開幕する棋聖戦第1局の羽生−木村戦のウェブ観戦記を担当されるとのことです。

棋聖戦第一局・新潟に行きます。羽生木村戦のウェブ観戦記を書くために。そして第五局があれば・・・・・(My Life Between Silicon Valley and Japan)

梅田望夫さんの観戦記はたいへん好評で、昨年の棋聖戦開幕局もウェブ観戦記を担当されていました。

【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(1)桂の佐藤棋聖、銀の羽生挑戦者(MSN産経)
【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(2)羽生挑戦者「秘策」に誘導か(MSN産経)
【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説(MSN産経)
【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(4)「孤高の脳」が生む無限の広がり(MSN産経)
【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】(5)「至福の時間」終演、勝因はやはり佐藤棋聖の「馬」(MSN産経)

また、昨年の歴史的な竜王戦だった渡辺−羽生戦の観戦記も担当されていました。

梅田望夫氏、竜王戦第1局を語る(竜王戦中継plus)

今年の棋聖戦の観戦記は、「シリコンバレーから将棋を観る」が発売されてから最初の観戦記となります。将棋の内容ももちろんですが、観戦記の内容にも注目です。
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